■ 開催概要

  • 参加人数: 1回目(22日)・2回目(23日)ともに各10名前後(※途中退出者あり)

(※私自身は、2日目(23日)のみ参加いたしました。)

  • ご指導いただいた皆様:

主に全国で被災写真の洗浄・復元活動を行っている「あらいぐま」グループの皆様をインストラクターとしてお迎えしました。

■ 洗浄対象

8月13日の千葉豪雨で被災された方々(27軒分)からお預かりした、アルバム収められた写真、プリクラ、年賀状、手紙など多岐にわたる思い出の品々。

■ 当日の流れ

午前10時より開始。最初の約1時間は、動画を交えながら「大まかな手順」「過去の活動報告」、そして「写真洗浄に思い出を託された被災者様のストーリー」について解説していただきました。その後、実習形式による作業を開始いたしました。

━━━━━━ 【写真洗浄ボランティアの作業手順と工夫】━━━━━━━━━━

ステップ1:被災地での周知・戸別訪問・受付

  • 被災現場で「写真は捨てなくても大丈夫」「乾かせば洗える」とお伝えし、泥だらけの写真やアルバムを保護する戸別訪問・周知活動(保護の第一歩)。

ステップ2:アルバムの応急乾燥(バクテリア繁殖・劣化防止)

  • 写真表面のゼラチン質にバクテリアが繁殖して画像が分解するのを防ぐため、水分を抜いて劣化の進行を止める。
  • 【“あらいぐまさん”の工夫】 アルバムを立てて扇状に開き、内部が空気に触れる状態にして乾燥させる。

ステップ3:解体前の配置記録と管理

  • 依頼者の想いとストーリーを守るため、元の配置や順番を正確にナンバリング管理する。

ステップ4:台紙からの丁寧な剥がし・解体 ※持ち主のプライバシーを配慮して撮影

  • フエルアルバム等の接着タイプは無理に剥がさず、写真の周囲にカッターで切り込みを入れて「カバーフィルムごと写真を取り出す」。
  • 【“あらいぐまさん”の工夫】 写真同士が張り付いている場合は無理に剥がさず、水やぬるま湯に浸してゼラチン質を緩めてから慎重に分離する。

ステップ5:汚れ落としと洗浄(水洗い・拭き上げ)

  • 【“あらいぐまさん”の工夫】
    • 水洗いの作法: トレー等に水を張り、スポンジや柔らかい絵筆を使って水中を泳がせるように泥・砂を優しく落とす。
    • 写真の種類の見極め: 銀塩写真は水洗い可能だが、インクジェット・ポラロイド・白黒写真などは水洗いに不向きなため、エタノール(消毒用アルコール)や綿棒、ウェットティッシュ等を用いて慎重に拭き上げる。

ステップ6:しっかり乾燥させる

  • 乾燥時も写真同士が重ならないよう配慮する。
  • 【“あらいぐまさん”の工夫】 洗濯用ロープに洗濯ばさみを通し、写真のフチ(端)を挟んで干す。

ステップ7:最終チェック・仕上げ・お返し準備

  • 乾燥後、拭き残しやインクの滲み部分をエタノール等でクリーニングして仕上げる。
  • ナンバリングデータを確認し、きれいになった写真を新しいポケットアルバム等に順番通り収納し、依頼者様へお返しする。

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<感想・まとめ>

写真洗浄において最も大切なのは、「持ち主の方だったらどうしてほしいか」という優しさと、「1枚でも多くの思い出を諦めずに救う」という強い熱意であることを実感いたしました。

今回、東京都・神奈川県・石川県・熊本県・岡山県など全国から駆けつけてくださったメンバーの皆様が、千葉市で被災された方々のために活動してくださった背景には、「恩送りの精神」があるとお聞きしました。全国の皆様の温かいご支援に、心より感謝申し上げます。